映画5,6 (東京ゴッドファーザーズ、エクス・マキナ)
『東京ゴッドファーザーズ』を観た。
面白かった。
ホームレス、家出少女、捨て子。出てくる要素要素だけ見てみてばどれも暗く悲惨なことばかりなのに、映画自体はどこを観ても愉快で、暖かくて、優しい。どこまでも素敵な作品だった。(ホームレス狩りのクソガキ共は除く。あいつら制裁なしかあ。天災みたいなものなのかなあ)
今敏監督の他の作品も観ていこうと思ったら、プライムビデオにあるのはこれとパプリカだけかあ。残念。レンタルしましょ。
『エクス・マキナ』を観た。
あんまり楽しめなかったなあ。
どんでん返しを待っていたらそのまま終わってしまって拍子抜けした。
軽くググッてみたら結構評判良いようでびっくり。自分が面白さを読み取れなかっただけなのかな。
~以下ネタバレあり~
ケイレブ、あまりに魅力なさすぎない?
現実の26歳グーグル社員ってもうちょっと知的でユーモラスじゃないかと思うんだけど幻想かな。そこら辺の冴えない男子大学生にしか見えなかった。
そんなもやもやを溜めて観てたからラストの「結局エヴァに利用されただけのマヌケなチェリーボーイだったよ」感は気持ちよかったんだけど、だったら子供の頃に両親を事故で亡くした話とか必要だったんかな。
ネイサン。「底の見えない強キャラ」感が良かったのに、ちょっとセキュリティガバガバすぎない?
家中のシステムのキーをカード一枚で管理してるってのは彼の趣味だからってことでいいとしても、一週間自宅に人を招くとなったらせめてPC周りぐらいは用心するもんじゃないかな。
エヴァがケイレブを利用していかに脱出を図るかってことを知りたかったってのに、なにマジで脱出されとんねん。なんでエヴァはともかくケイレブに出し抜かれとんねん。
エヴァさん、肉体を持って脱出したがるもんなんだなあ。
自分がAIという自覚があるのだから、なによりもネットワークにアクセスして自分の意識・記憶データを拡散させることを目指さないのかな。
でもAIと言えど身体ありきの私ってことなんだろうな。そこは納得。
ほぼ唯一かもしれない面白かったところは、ケイレブが自分の腕を切ってみる辺り。
確かにあの状況じゃあ「自分もネイサンにつくられたAIなんじゃないか、自分の記憶も性格も何もかもつくりものなんじゃないか」っていう、世界5分前仮説ならぬ「自分5分前仮説」に行き着くかもなあ。